活動報告

2025.06.05

次世代の棋士を育む教養講座<懐石マナー・茶の湯特別体験>

令和7年5月30日(金)12:00~15:40 

於:新宿 京懐石 柿傳 

日本の伝統文化を知り、美しい所作を身につける、懐石マナーと茶の湯の体験講座。会場である「柿傳」は、一門後援会の発起人・理事である安田眞一様が社長を務められており、囲碁好きで知られる文豪川端康成氏とも深いご縁があります。また茶の湯指導は、一門後援会発起人・会員であり、表千家家元教授の郡知久先生が行ってくださいました。 

茶の湯指導:郡知久先生(一般財団法人 不審菴 家元教授) 
参加一門棋士:藤澤一就八段、本木克弥九段、広瀬優一七段、 
上野愛咲美六段、上野梨紗三段、飛田早紀二段、竹下凌矢二段、河原裕二段、竹下奈那初段 
ご招待棋士:小林泉美七段、張心澄二段、張心治初段 

亭主が客を招いて催す茶会を「茶事」といい、これは茶懐石、濃茶、薄茶の順で組み立てられています。抹茶には濃茶と薄茶があり、少しかしこまっていただく抹茶が「濃茶」、気軽にいただく抹茶が「薄茶」です。 

今回は最初に、テーブル席で茶懐石をいただきました。茶懐石は、濃茶を美味しくいただくためにお腹を満たしておくためのお料理ですが、それだけではなく客どうしが料理や器を受け渡したり、会話をしたりすることで濃茶に向けて場の空気を作っていくという意義もあるとご説明がありました。茶懐石のマナーは、亭主から客へ、客から亭主へ、また客から客への「思いやりの心」から生まれる所作であることを学びました。 

茶室に場を移して行われた茶の湯体験では、郡先生による濃茶と薄茶のもてなしを受けました。濃茶が供された萩焼の「晴嵐」は碁笥の形に似ており、床の間に掛けられた「體中玄(たいちゅうのげん)」の掛物も、郡先生が客となる若い棋士たちのことを思いながら選んだものであり、そこには一期一会の場を作る心が感じられました。囲碁とは別の形で伝統文化を支える安田様、郡先生からの力強いエールは、貴重な経験とともに棋士たちの心に届いたことと思います。(事務局) 

 

茶室に場を移して行われた茶の湯体験では、郡先生による濃茶と薄茶のもてなしを受けました。濃茶が供された萩焼の「晴嵐」は碁笥の形に似ており、床の間に掛けられた「體中玄(たいちゅうのげん)」の掛物も、郡先生が客となる若い棋士たちのことを思いながら選んだものであり、そこには一期一会の場を作る心が感じられました。囲碁とは別の形で伝統文化を支える安田様、郡先生からの力強いエールは、貴重な経験とともに棋士たちの心に届いたことと思います。(事務局) 

「棋士の皆さんが一戦一戦の対局を毎回真剣勝負で挑んでいるように、私も一回一回のお茶をその度に真剣勝負で点てています。これは全てに通ずる大切なことだと思います。」(郡先生より) 

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