2025.06.15
令和7年6月10日(火)9:45~12:30
於:新宿こども囲碁教室
世界を舞台に戦う強いプロ棋士の育成を目指し、ゲスト講師によるハイレベルな勉強会を企画、開催するプロジェクト。今回は、「平成四天王」と呼ばれたお一人で、特に詰碁研究の第一人者である張栩九段にお越しいただき、詰碁をテーマとした研究会を行いました。
指導:張栩九段
主幹:藤澤一就八段
参加一門棋士:上野愛咲美六段、上野梨紗三段、藤井浩貴三段、竹下凌矢二段、竹下奈那初段
ゲスト参加:横塚力七段、院生2名
詰碁に対する考え方や取り組み方について、ワリコミをテーマとした出題を題材にお話しいただいたのち、張九段の手によってレベル別に次々に並べられていく問題を囲んで、参加した棋士たちは真剣な眼差しで次々に取り組んでいました。また解くだけではなく、詰碁の作り方について、張九段からアドバイスをいただく場面もありました。やり取りの中で時折ワッと笑い声も上がり、真剣だからこそ楽しいという充実した時間が流れていました。(事務局)
張九段のご感想
「普段は一人で詰碁の研究をしているが、今日はもっと気楽な感じで、詰碁の面白さや奥深さを皆さんに披露し、共有することができて、とても楽しかった。詰碁は解けると本当に気持ちがいい。若いプロ棋士や院生にお話しできたことも、大変やりがいを感じた。」
上野愛咲美六段の感想
「信頼できる出題者が作った良い問題を解くと、スッキリする。今日は良い問題を解いて頭が動き出したように感じる。詰碁を作る練習ができたこともよかったと思う。意味のない石はないのだということを感じた。」
藤澤一就八段の感想
「従来は、古典的な詰碁に取り組むことが一般的だったので、張先生の作られた詰碁を見たときは衝撃を受けた。レベルが高く、若い棋士たちには絶対に必要だと思っていたので、今日のような研究会の場が持ててよかった。ハイレベルな楽しさを実感できたのではないだろうか。」