活動報告

2025.06.16

次世代の棋士を育む教養講座<湊部屋 朝稽古見学&力士特製ちゃんこ会>

令和7年6月13日(金)9:00~12:30 

於:湊部屋(埼玉県川口市) 

日本の国技である相撲の精神に触れるとともに、伝統文化の未来を担う若者どうしが交流を図る教養講座。一門後援会発起人・会員である湊部屋親方とおかみ、同じく会員である行司ご夫妻のご協力を賜り、朝稽古の見学、力士特製ちゃんこ会、力士の皆さんへの7路盤を使った入門指導碁会を行いました。 

参加一門棋士:藤澤一就八段、寺山怜六段、関航太郎九段、竹下凌矢二段、河原裕二段、竹下奈那初段、荒井幹太初段
ゲスト棋士:横塚力七段、清成真央二段
 

湊部屋には9人の力士が所属し、相撲道の伝統と秩序の維持・継承・発展のため、日々厳しい鍛錬を積んでいます。
訪れた湊部屋では、すでに力士の皆さんが熱心な稽古に励んでいました。土俵のある稽古場には身体のぶつかり合う音と、掛け声だけが響きます。ピンと張り詰めた空気の中に、精神を集中した冷静さと全力でぶつかっていく闘志の熱さが交じり合う独特の雰囲気は、まさに囲碁の対局にも通じるものであると感じました。
 

稽古を見学した後は、力士特製のちゃんことお料理をいただきました。滋味たっぷりのちゃんこは、それだけでもご飯を何杯もいただけてしまいそうな美味しさで、力士の皆さんの力の源に触れることができました。
そして、湊部屋親方の湊孝行様、行司の岡村浩道様より相撲の世界での勝負についてそれぞれお話しいただきました。親方からは、「相撲では体が動きを覚えるように稽古する。囲碁も同じだと思うが、ここ一番の集中が必要で、迷いがあると負けてしまう。」というお話がありました。また棋士からの質問に答え、「対戦相手について研究することもあるが、傾向を研究しても実戦では一瞬で勝負が決まるためあまり参考にはならない。すべてに対応できるように稽古する。」や、「負けた時の心の持ち直し方は人それぞれだが、ぱっと忘れてしまう方がよい。」といったお話をいただきました。行司の岡本様は、囲碁の世界について棋士に尋ねながら、相撲界と似ている点、異なる点についてお話を進めてくださいました。行司として目の前で勝負を見ている中で、力士にも好調・不調のオーラがあり、それによって普段の力と違う結果がでることがあると感じていることなど、実体験からの興味深いお話を伺いました。
  

食事の後は、今度は力士の皆さんへ、7路盤を使った入門指導碁会を行いました。碁盤や碁石に初めて触れる方も多かったのですが、皆さん興味を持って真剣に参加してくださり、和やかな交流の時間となりました。(事務局) 
  
  


本教養講座の様子は、日刊スポーツ電子版でもご紹介いただきました。(記事はこちら

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